雪あかりの路というイベントをご存知ですか。
小樽出身の作家、伊藤整の作品にちなんだ、
小樽の冬の素敵なイベントです。
有名な運河の付近を中心に、
雪に埋もれた道をろうそくが照らし、
ただでさえノスタルジックな街を、
いっそう異国情緒豊かな雰囲気に包みます。
1999年に始まったこの風物詩も、
多くのボランティアによって
すっかり小樽の冬の一大イベントとして定着しました。
雪あかりのためのろうそくを大量に作り、
町内会や学校に配っている会社があります。
市内で葬祭業を営む「小樽典礼」です。
社員さんたちが普段の仕事着の黒服からエプロン姿に着替え、
この時期だけ会社は仕事の後
「キャンドル工房」になるのです。
今年で8年目。
イベント前の1ヶ月で毎年3千〜5千のろうそくを
交代で仕上げるのだそうです。
宮下専務によると、
「僕たちにも何かできないか」
というのがきっかけだったんですって。
灯明として葬送に欠かせないろうそくを捨てずに集め、
空き缶に溶かしたろうを固めます。
芯がまっすぐの完成品になるまで、
試行錯誤の連続だったそうです。
「使い古しでも、仏様を送った灯。
手間かけてる分、持ちもいいし、
特別あったかいぞ」
今年の
雪あかりの路は9日から。
ろうそくのやわらかな光が、今年も小樽のあちこちで揺れるのでしょう。

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